オスロ2日目PM~2019年夏北欧の旅その3~
○はじめに
この記事は2019年夏の北欧旅行記になっています。旅の概要やこのシリーズの初め関する記事はその1の記事からお読みください。
前回の記事はこちら。
- ○はじめに
- ○2日目の旅プラン
- ○ヴィグドイ地区へ!
- ○10:30 ノルウェー民俗博物館
- ○11:00 ヴァイキング船博物館(Vikingskip shuset)
- ○ガラス越しに見える美しい風景
- ○氷と一緒に漂流すればいい!?
- ○オスロ市内に帰ろう
○2日目の旅プラン
オスロパスを持ち、引き続きオスロ市内を観光していきます。ここでこの日のプランを確認しておきます。
・まず王宮へ (終わり)
・そしてオスロ市庁舎を見学 (終わり)
・船に乗ってビィクドイ地区に行ってヴァイキングを見る
・時間があれば、ムンク美術館へ!
さらに余裕がればアーケシュフース城にも行きたいなぁなんて思っています。しかし、ただでさえ詰め込み過ぎな気がするプラン。あまり焦らずに観光していきましょう。どこにいても何を見ても北欧を感じられます。焦りすぎてそれを忘れてしまうのは一番もったいないです。それでは続きです。
○ヴィグドイ地区へ!
オスロ市庁舎を後にし、すぐ近くにある港から船に乗ってヴィグドイ地区へと向かいます。ヴィグドイ地区は陸続きになっていてバスでも行くことはできるのですが、せっかくなら海を渡りたいですよね!オスロパスも使えるということで、迷いなく船で行くことに。同じ港から、港を周辺を観光するクルーズやフィヨルドを観光するクルーズなども出ているので、乗る船を間違えないようにしたいですね!間違えないようにBYGDOY(ヴィグドイ)の文字を探しました!10時頃出発です。
船窓からの写真はこんな感じ。結構席は埋まっていて、向かいに家族連れが座っているボックス席に座りました。こういうときに会話ができたら楽しいんでしょうけど、そんな会話をするほどの英語は身につけていません!
向かいの家族連れを気にしてソワソワしていたら到着です。10分くらいで到着しました。建物の感じがとてもいいです。
早速陸に上がり歩きます。とても気持ちのいい天気に、とてもきれいな木々。立ち並ぶ家々も、日本では見ないような外観ばかりです。歩いているだけで楽しいです。
○10:30 ノルウェー民俗博物館
10:30頃。港から歩いて約10分。たどり着いたのはノルウェー民俗博物館(Norsk Folkemuseum)。
とても広い所だったので、全てを見ようとするともう帰る時間になりそうです。今回は細かな知識を得たいというよりは当時の雰囲気を楽しみたいので、散歩感覚で進んでいこうと思います。
・どんなところ?
ここには、ノルウェー中から集めた170の建物が展示されています。ゆったりとした田舎を再現したカントリーサイド。クリスチャン4世が、火事をきっかけにオスロの町を作り変えてできたクリスチャニアの町を再現したオールド・タウン。1200年に建築された木造教会であるスターヴヒルケ。これまでのノルウェーの移り変わりを建物やスタッフが着ている衣装から感じることができます。
・チケット購入
早速入場しようとしたのですが、入場場所は駅の改札口のような形になっていました。前の人を見ると、チケットをかざすと開くようです。ということで、オスロパスをかざしてみます。・・・開きません。
「え??なんで??オスロパスは使えないっていうこと??まさかの有料?」
なんて一瞬焦って思いましたが、落ち着いて周りを見ると、チケット売り場がありました(笑)海外での予想外の出来事はとにかく焦りますね!
チケット売り場でオスロパスを見せると、無事チケットをもらえました。入場しました。
・いざ観光!
敷地内を歩いていると、子供の集団を発見。なんだか会話をした後に、先生の指示に従って、建物の中に入っていきました。どうやらこれは、演出のひとつのようです。
子どもたちが衣装を着てますよね!
これはなんだっけ・・・。木造教会スターヴヒルケの後ろ側かな?なんで正面を撮ってないんだ!
アメリカンなガソリンスタンドもありました。なぜかグーグルマップできちんとガソリンスタンドとして登録されています(笑)
要所要所を楽しんで1時間ほどの観光終了。ノルウェー民俗博物館(Norsk Folkemuseum)を後にして、いよいよヴァイキング船を見に行きます。
○11:00 ヴァイキング船博物館(Vikingskip shuset)
11時頃。ノルウェー民族博物館から歩いて数分。ノルウェーといえばヴァイキング!そのヴァイキング船を見に来ました。
ヴァイキング船博物館(Vikingskip shuset)には、3隻のヴァイキング船が展示されています。オスロパスを使い、入場すると、目の前にドーンとヴァイキング船がありました!
このヴァイキング船はオーセバルク(Oseberg)と呼ばれる船で、女王の船として800年代から50年間使用されたそうです。800年代ですよ、800年代。そんなものがどうして今でも残っているのか?
女王の船として使われたこの船。女王が亡くなったときに、船が棺として使用されたそうです。船葬墓というらしいのですが、ヴァイキング達の慣習だったのでしょう。そのおかげで女王の遺体と一緒にこのオーセバルク船は、ずっと地中に眠っていたようです。
それから約1000年後の1904年にグスタフソン教授らのチームによって発掘され、修復を経て現在展示されています。圧巻です。
この博物館には、ヴァイキング船以外に船の道具や、埋葬品なども展示されています。見学していたら何やら音楽が聞こえてきました。
プロジェクションマッピングを使ってヴァイキングの歴史を説明してくれています。もちろん日本語でのナレーションはなく、英語をなんとなく理解してわかった気になりました。
建物自体はそこまで広くないのですが、圧巻のヴァイキング船を眺めていたら時間は過ぎ、1時間ほどの観光終了です。
12:30頃。大満足のヴァイキング博物館を出て、次に向かうはノルウェー海洋博物館(Norsk Maritimt Museum)です。
○ガラス越しに見える美しい風景
歩くこと約20分。ノルウェー海洋博物館に到着です。
ここには漁をするときの服装や使用する道具などの変遷が展示されていました。当時の船内の様子も見ることができます。
子供たちでもわかりやすいように展示されていた記憶があります。ちがったらごめんなさい。(もちろん解説など日本語はありません)なんせヴァイキング船でかなり満足してしまったので、ここはさらっと行ってしまいました。
それでもここに行ってよかったと思ったのは、館内から見る外の風景を見れたことです。オスロの町やフィヨルドを眺めることができました。ちょうどお昼時だったので、景色を眺めながら昼ごはんを食べている人たちもいました。
30分程館内を見学し、時間は13:30。そろそろお昼ごはんを食べようと思います。お隣の施設。フラム号博物館(Frammuseet)へ行きます。
○氷と一緒に漂流すればいい!?
到着です。フラム号博物館は、名前の通りフラム号が展示されています。フラム号とは、19世紀、ノルウェー出身の探検家ナンセンが北極海流の研究のために使用した船です。
13:40、お昼ごはんを食べます。博物館の中にカフェがあります。サンドウィッチを頼みました。味は覚えていませんが、北欧らしくサーモンの入ったものにしました。
木目の壁で仕切られたテーブル付きの半個室のようなスペースがいくつもあり、そこに座っていただきました。とても可愛い空間になっていてよかったです。家族でいくのもとてもいいと思います。
14:00,ランチを終えフラム号博物館を観光します。フラム号は、19世紀、ノルウェー出身の探検家ナンセンが北極海流の研究のために使用した船です。このナンセンという方。とても奇抜なアイデアを持っていたようです。
当時まだ誰も北極点に到達したことがなく、その多くがヨーロッパ側から北極点に接近しようして失敗していました。アメリカ側から探検した船も途中で流氷に閉じ込められ、どうやら船が氷の圧力に負けて壊れてしまっていたそうです。
当時23歳だったナンセンは、これまでの北極探検に関する研究を読みました。その研究では、「アメリカを出発して壊れた船の一部が、流されてロシアのシベリアで発見された。また、シベリアで発見された船の一部が、グリーンランドで発見された。これらから、北極海流は東から西に流れているのだろう。もし、この海流を流れる氷の圧力(氷圧)に耐えられる船があれば、その潮流に乗って北極海流を横断することできるだろう。」という内容が書かれていました。
数年後、ナンセンはこの研究をもとに、「シベリア側から船で出発し、流氷に閉じ込められ続けてもそのまま潮流に乗って漂流すれば、北極海流を横断し、グリーンランドまで到達することができる。その通過点に北極点があるはずだ」という仮説を立てました。そしてその仮説を検証するために作られた探索船がフラム号だったということです。
ナンセンは漂流の途中で船から出て、氷上を進むことで北極点を目指しましたが、到達することはできなかったそうです。それでも無事生還することはできました。一方フラム号は、そのまま漂流し、無傷の状態で大西洋まで抜けることができたそうです。とても強靭な船だったんですね。その船が今でも展示されているとのことです。
館内は3階建てくらいになっており、中心には吹き抜けでフラム号が展示されています。いろいろな角度・高さからフラム号を楽しむことができました。もちろん船内に入ることもできました。
各階にいろんな展示もあり、北極の温度を体験できる所や、お化け屋敷風の部屋もありました。子供と行くととても楽しめる施設だと思います。大人二人で行きましたがとても楽しかったです。
○オスロ市内に帰ろう
14:30頃。フラム号博物館の観光を終え、オスロ市内へと帰ります。4時間ほどの滞在でした。歩いて周りの景色や建物を見るだけでも十分楽しめ、またそれぞれの施 設も魅力的。ありがとう!ヴィクドイ地区!(結局コンチキ博物館には行きませんでした。)
14:40頃。ヴィクドイ地区からオスロ市内へ戻ってきました。良い感じに回ることができたので、この後アーケシュフース城とムンク美術館に行くことにします。長くなったので今回はここまでにします。1日目・・・なかなか終わりません(笑)
次の記事はこちらです。