行くぜ日本!〜日本全国たびプラン〜

このブログでは47都道府県を旅行することを目指す私が、実際に行った旅行プランを紹介します。宿は安宿、ときどき旅館。食事は程々に外食。同じスタイルの方の旅行プランを立てる際の参考になれば嬉しいです。

お城!ムンク!北欧を感じる ~2019年夏北欧の旅その4〜

 この記事は2019年夏の北欧旅行記になっています。旅の概要やこのシリーズの初め関する記事はその1の記事からお読みください。

前回の記事はこちら。

○はじめに

なかなか2日目が終わりません!写真を振り返りながら、

・ここってどんなところだっけ~

・どういう歴史があるのかな~

などと調べていたら、あっという間に時間が経ってしまいます(笑)今回の記事で2日目が終わります。それでは続きをお読みください。

○2日目の旅プラン

 ・まず王宮へ (終わり)

 ・そしてオスロ市庁舎を見学 (終わり)

 ・船に乗ってビィクドイ地区に行ってヴァイキングを見る (終わり)

 ・アーケシュフース城を見る ←New!

 ・時間があれば、ムンク美術館へ!

 これからアーケシュフース城を見学し、その後は電車に乗ってムンク美術館に向かいます。

 ○アーケシュフース城(Akershus festning)へ

 14:40頃ヴィグドイ地区から船でオスロ市街へ帰ってきました。今から向かうアーケシュフース城(Akershus festning)は、この船が着いた港のすぐ近くにあります。写真の奥の方に石垣が見えていますね。あそこです。歩いて向かいます。

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 石垣に近づいてきました赤い扉があります。

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 そこからお城の敷地内へと入っていきます。お城は高台にあるので。坂道を進んでいきます。ちなみにこれは港側から入っただけで、別の入口もあります

 城の入口近くには、衛兵がいました。写真を一緒に撮っている方々もいました。

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○お城へ入場

 オスロパスを使って入場です。このアーケシュフース城は1299年にホーコン5世マグヌソン王によって建てられました。スウェーデンの侵入を防ぐ目的があったそうです。しかし火災によって燃え、クリスチャン4世ルネサンス仕様の宮殿に改修しました。クリスチャン4世といえば、オスロ大聖堂の横に銅像があった方ですね。オスロの町を「クリスチャニア」という名前に変えてしまった方です!

  なぜ入り口付近に衛兵がいたのか。それはこの敷地内に、今でも軍の兵舎や国防省本省があるからです。昔はここで処刑も行われていたそうです。

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 礼拝堂もありました。

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 城内の窓から見る景色はとてもきれいでした。オスロフィヨルドを眺めるのも良し、入口付近を眺めるも良しです。

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 観光途中、窓から何やら大きな船を発見!AIDAdivaというクルーズ船でした。パラソルの下で日向ぼっこをしたり、プールで遊んでいたり、とても優雅な時間を私語していそうな感じでした。クルーズ旅もいいですね。

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 ハリーポッターにありそうな飾り。とてもきれいなステンドグラスもありました。

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 お城の外観を撮影できていなかったのですが、大人気映画「アナと雪の女王」のお城のモチーフにもなったと言われているそうです。

 Google Mapに掲載されている写真を見ると、砲撃台があったり、可愛いモニュメントがあったりしたんですね。次回行くことがあれば、ゆっくり見て回りたいと思います。

 

 ○電車に乗ってムンク美術館へ

 15:30頃アーケシュフース城の観光を終え、ムンク美術館に向かいます。お城に来るときは港側から坂道を登って来ましたが、市街へつながる道は平坦で歩きやすかったです。スムーズにオスロ中央駅へ行くことができました。

 オスロ中央駅(Jernbanetoget)からトイエン駅(Toyen)まで行きます。徒歩で行くと20分くらいで着くんですね。今回は地下鉄で行きました。 

 20分で着くならわざわざ地下鉄に乗る必要はなかったかもしれません。海外の電車って緊張しますよね。ましてや地下鉄になると物騒な感じがしてしまいます。しかし、オスロの地下鉄はそんなことは感じさせない様子でした。安心して乗ることができましたこの電車移動にもオスロパスが使えました。

ムンクの一生

 16:00頃ムンク美術館(MUNCH)に到着です。「叫び」で有名なエドヴァルド・ムンク。実はノルウェーで生まれたんだそうです。オスロで絵画について学び、パリへ留学したり、ベルリンを拠点に活動をしたりしていました。

Edvard Munch 1933.jpgWikipediaより)

 しかし、ムンクの作品は当初あまり評価されていなかったそうです。皆さんも想像できるように、ムンクの作品は独特なものが多いですよね。そんなムンクにノルウェー劇作家のヘンリック・イプセンが激励をしたこともあるそうです。(ヘンリック・イプセンはのノルウェーの劇作家で、国立劇場の入り口の銅像になっています。過去記事その2で触れています

 作品が評価されないだけでなく、かなり重たい女性に執着され、手を銃で打たれるということも経験し、最終的にアルコール依存症になってしまいました

 デンマークコペンハーゲンで治療を経て、晩年はノルウェーで過ごしました。この頃にはかなりムンクの作品は評価されるようになっていました。そんなムンクに、新市庁舎の大広間に飾る絵を描いてほしいと依頼がきます。(オスロ市庁舎についても過去記事その2で触れています)しかし、その作品が受け入れられず、結局別の方の作品が使われることになったそうです。

 そんなムンクの悲しみに手を差し伸べたのが支援者であるトマス・オルセン。自分で所有していたムンクの大作「人生」を市に寄贈しましたこの絵が現在の市庁舎2階「ムンクの部屋」に飾られています

 ムンクは1945年5月7日に亡くなったそうですが、遺言に従って作品などはオスロ市に遺贈されましたムンクの作品にはこれまでの人生の出来事を作品にしたものがたくさんあります。絵を見るときにはその当時のムンクの思いを想像すると楽しめるのかもしれません。

○閉まってしまう!?

 それではムンク美術館の観光スタートです。写真の右側の幕を見てください!ムンクが叫びながら「EXIT!」と言っています。

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 「え?閉まっちゃうの?」と思いましたが、どうやらもうすぐ閉館になるようです。なぜかというと、オスロ市街へ移転するためだそうです。一日目に訪れたオペラハウス近くにあるビョルヴィカ地区(Bjorvika)の海側にできるそうです。2021年10月26日(火)からオープンするそうですから、人生のうちに1回は行きたいです。

 とても貴重な場所とあってか、入り口で手荷物検査がありました。ペットボトルは持ち込めなかったので気をつけてください。

 美術館の中にはもちろん代表作「叫び」「マドンナ」などが展示されていました。また、これまでの作品展の広告なども展示されていました。

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 ギフトコーナーには、「叫び」がプリントされた様々なグッズが売られていて、とてもおもしろかったです。

 ○彫刻のあふれる公園へ

 1時間ほど楽しみ、時間は18時前。少しお腹が空いてきましたが、まだ夜ご飯には早い時間だったので、ヴィーゲラン公園(Vigelandsparken)に向かうことにしました。トイエン駅(Toyen)から地下鉄でマジョルストゥーエン(Majorstuen)駅まで行きます。

 地下鉄でマジョルストゥーエン(Majorstuen)駅から歩いて数分ヴィーゲラン公園(Vigelandsparken)に到着です。とても広い公園なので、敷地内すべてを歩くことはしませんでした。橋を渡って有名な「怒りんぼの像」を見た後、芝生に座って休憩しました。

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 芝生には鳥がいたり、学生達が楽しそうに集まったりしていました。

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○夜ご飯を食べよう

 30分程楽しみ夜ご飯を食べるために、オスロ市街へ戻ります。少しオスロの町にも慣れてきたので、トラムで帰ることにしました。トラムもオスロパスで乗ることができました。

 さて時間は19時前。そろそろ夜ご飯を食べることにします。 どこで食べようかと言っても選択肢はもっていません。というわけでオスロパスで割引の効くお店にしようということでオスロパスのパンフレットに載っていた「RURBUA」というお店に行くことにしました。

 ヴィーゲラン公園近くの電停Froger plass駅から、お店の近くのAker Brygge駅までトラムで移動しました。

 海辺に位置していて大きなショッピングモール「Aker Btygge」なんかもありました。フラフラ歩きながら到着です。特に予約などはしていなかったのですが、無事は入れました。

 歩いた道

 お店情報です

  内装はいい雰囲気で、テーブルは木樽の上に板を載せたもの。地元の漁師が訪れる酒場をイメージした感じでしたワインを注文し、食べ物が来るのを待ちます。

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 食べ物が来ました。2種類です。まずひとつ目はムール貝の蒸し焼き。鍋の中いっぱいにムール貝が入っていました。食べても食べても減りません(笑い)大満足の一品でした。

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 もう一品は伝統的なノルウェー料理セット。これ、何のお肉がのっていると思いますか?

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 1つはクジラです。日本でも身近ですよね。もう一つは・・・。北欧といえばサンタクロース。サンタクロースといえば・・・。そうトナカイです!北欧ではトナカイのお肉が食べられているそうです。サラミのようなものもトナカイの肉を使っており、トナカイ率の高いセットでした。味はやや臭みのある味で、お子様舌の私は苦手でした。でもその土地の文化を楽しめたのは良かったです。

 良い時間を過ごすことができました。ホテルに帰ります。電停に向かう途中、大きな音楽が聞こえてきました。たくさんの方々が音楽に合わせて踊っています。こういうのも外国という感じがしていいですね。しばらく見て楽しみました。

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 Aker Brygge駅からDronningens gate駅までトラムで移動します。

○お酒が・・・買えない・・・

  21時頃オスロ中央駅内にあるスーパーMENYに来ました。

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 入り口には車輪のついたカゴがあり、それも引きながら店内を回ります。一方通行になっていました。地元にあるスーパーを見るのも楽しいですよね。「こんな飲み物があるんだ~」とか、「こんなパンがあるんだ~」と30分ほどウィンドウショッピングを楽しみました。

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 ちなみにノルウェーのお酒の買い方は日本と全く違いますとても厳しく管理されています。アルコール度数の高いものは政府直営のお店「ヴィン・モノポーレ(Vin Monoporet)」のみでしか購入できません。そして営業時間は平日は18時まで土曜は15時までやっていて、日曜日は休みです。残業ばかりの日本では仕事終わりにお店に買いに行くことができませんね。

 しかし、アルコール度数の低いものならスーパーでも売られています。そこで北欧のビールを楽しもうということで、レジまで持って行きました。すると他の商品はピッとしてもらえたのに、お酒だけレジを通してもらえませんでした。どうやらスーパーでの販売にも制限があるらしく、平日は20時まで。土曜日は18時までで、日曜日は買えない!ということのようです。残念。

 どうしてもお酒が飲みたい場合、飲食店に行けば飲むことができますが、そこまでではないのでおとなしく帰ることにします。

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 3つの記事に渡って振り返ったオスロ2日目でした。振り返ってみるととても濃い一日でした。良くもこんなに色々行ったな~と(笑)

 この日のプランでは、1つ1つを丁寧にじっくり味わうというより、その場その場で雰囲気を味わうことが目的だったので、これだけ回っても大満足でした。じっくり味わいたい場合にはもっと訪れる場所を絞る必要がありますね。

 それでは今回は個々で終わります。次回オスロ3日目はフィヨルド観光に向かいます。鉄道やバス、クルーズなど様々な乗り物に乗り、最終的にはノルウェー第2の都市ベルゲンに到着します。次回もお楽しみください!