ヘルシンキカードはお得??~2019年夏北欧の旅その15~
この記事は2019年夏の北欧旅行記になっています。旅の概要やこのシリーズの初めに関する記事はその1の記事からお読みください。
前回の記事はこちら。
○はじめに
前回の記事でストックホルムに別れを告げ、今回の旅行最後の国フィンランドに向かっています。何で向かっているかと言うと憧れのクルーズ船です。昨夜は船旅をゆったりと楽しむことができました。船がフィンランドのヘルシンキに着いたら、2泊3日のヘルシンキ旅の始まりです。
今回はヘルシンキ観光をするにあたって活用したヘルシンキカードの話が中心になります。オスロでのオスロパス、ベルゲンでのベルゲンカードに続く観光チケットです。どうやって買ったのか、また買ってよかったかなどについても書いていますので、どうぞ最後までお楽しみください。
○朝起きても船の上・・・幸せ!
昨日の夜早く寝たので、今日は早くに起きることができました。船から見る朝日も楽しみにしていたのもあるかもしれません!6時過ぎに起き、外が明るいことを確認してから船の外に出ました。
とってもきれいな朝日です。360°海。周りに建物も何もないのでとても新鮮な朝日を見ることができました。
朝日を楽しんだ後は朝食会場に行きます。船内を歩いているとこんな時計がありました。分針は1つなのに時針は2つあります。なぜでしょう。
よく見ると国旗のマークがついています。7時の方がフィンランドの国旗、6時の方がスウェーデンの国旗です。どうやらフィンランドとスウェーデンには1時間の時差があるので、このようになっているそうです。
○朝食を食べよう
7時半ごろ、朝食会場に着きました。ビュッフェ形式になっていて、食べ物の種類はお決まりのパターンと言う感じでした。日本の和食or洋食のような感じでヨーロピアンorアメリカンというのが定番なのかもしれません。しかし今回は見える景色が全然違います。海を見ながら食べる朝食はとても素敵でした。
朝食を食べ終えて、船内をフラフラしながら部屋に戻ると9時頃。10時に到着するので出発の準備をします。
準備をしていたらそろそろヘルシンキに着きそうです。久しぶりの陸地が見えてきました。外はとってもいい天気です。
そこから10分後、ヘルシンキの街も見えてきました。バイキングライン(VIKING LINE)という大きなクルーズ船も停まっています。このクルーズ船もシリヤラインと同じような航路を運行しているようです。
ヘルシンキは今回の旅行で1番行きたかった場所だったのでとても楽しみにしていました。今すぐにでも船から降りたいような、でもまだまだこの船の中で旅をしていたいようなそんな気持ちでした。
○ヘルシンキへ到着
時間は10時になります。船が到着する時間になりました。部屋に別れを告げて外に出ます。窓からも先程のバイキングラインが見えていますね。
船から出ました。ありがとうシリヤライン!とっても素敵な時間を過ごすことができました。
船から降りてまず荷物を置くために今日から泊まる宿に向かいました。船はオリンピアターミナル(Olympia Terminal)に着いたので、そこから向かうことになります。今回泊まるのはインディゴホテルヘルシンキ ブルーバード(Hotel Indigo Helsinki-Boulevard)。港から歩いて25分程なので歩いて向かいました。歩いて町並みを眺めるのも楽しいですからね!
ホテルに到着しました。まだチェックインの時間ではなかったので、荷物だけ預けて観光をしていきたいと思います。
○フィンランドってどんな国?
簡単にフィンランドについて紹介します。正式名称はフィンランド共和国。「フィンランド」という名前は、「フィン人の国」という意味だそうです。また、フィンランドに人々はスオミ(湖沼、沼地に住む人々)とも呼ばれており、スオミ共和国と呼ぶこともあるそうです。
フィンランドの西にはスウェーデンがあり、東側にはロシアがあります。
どちらも大きい国ですので、歴史をさかのぼると様々な戦争に巻き込まれてきた歴史があるようです。スウェーデンには約650年、ロシアには約100年間支配されていたそうです。1917年に起きたロシア革命と同じタイミングで独立し、そこから100年間自分たちの国を発展させてきています。
フィンランドは他の北欧の国々と違いEUに加盟している国なので、通貨は「€(ユーロ)」になります。2021年現在1€=129円です。
フィンランドと言えば北欧デザインの代表ですよね。花柄のデザインが素敵なマリメッコ(Marimekko)やシンプルで美しいガラスのイッタラ(iittala)や陶磁器のアラビア(Alabia)などが有名です。
またムーミンもとっても有名ですよね。フィンランドは、ムーミンの作者であるトーベヤンソンさんの故郷でもあります。ちなみにですが、ムーミンは見た目からしてカバのようにも見えますが、実はあれ妖精トロールだそうです。トロールと言えばノルウェーでも見たことがありますがこのような見た目ですよ。とても可愛らしく描かれていますね、ムーミンは。
フィンランドの中でも、今回訪れているのは首都ヘルシンキです。
○ヘルシンキカードについて紹介!
それでは次は、今回のヘルシンキ滞在で私が利用したヘルシンキカード(Helsinki Card)について紹介します。ヘルシンキでの滞在期間や街での過ごし方によって、買ったほうがいいかどうかは変わってくるので、検討する際の参考になれば嬉しいです。それでは紹介していきます。
・購入方法
大きく分けると、ネットで予約する方法と現地で購入する方法とあります。私の場合、本当はシリヤラインの中で買うつもりだったのですが、買いに行ったときには時間を過ぎていました。なので現地で購入しに行くことに。
ヘルシンキに着いてからなるべく早くに観光を始めたかったので、まずインターネットの公式サイトでカードの予約をしました。その後メールで予約確認書が送られてくるので、それを指定の場所(公式サイトの情報)に見せることでカードと交換してもらえます。今回はこの指定場所の中でもストックマン(Stockman)と言うデパートの8階に取りに行くことにしました。
今回私はネットで購入しましたが、予約をせずに直接買うことができるホテルもたくさんあるようです。今回私が泊まったインディゴホテルヘルシンキでも買うことができたので、ホテルに着いたときに「しまった!」と思いました。交換の手続きがいらないこっちの方が早くに買えましたね・・・。 自分の泊まるホテルで販売があるかを先程のサイトで確認してから購入方法を検討したほうがよさそうです。
・料金や使える施設
ヘルシンキカードには、シティー(Helsinki Card City)とリージョン(Helsinki Card Region)があります。今回私が購入したのはシティーの方ですので、シティーを中心に話を進めます。シティーとリージョンの違いについては後述します。
料金は1日で51€、2日間で63€、3日間で74€です(リージョンの場合は異なります)。今回私はヘルシンキに三日間滞在するので三日間のカードを購入しました。ちなみにこの3日間というのは72時間有効という意味なので、18日の13時から使い始めれば21日の13時まで有効という意味になります。
サイトの情報を見るとどんな場所でカードを使えるかを調べることができます。
・もとは取れるのか!?
今回三日間の滞在で私が訪れたのは以下の施設です。2021年の価格と合わせて表示します。
・シーライフヘルシンキ(SEA LIFE Helsinki)18.5€
・運河クルーズ(Beautiful Canal Route Cruise)25€
・テンペリアウキオ教会(Temppeliaukion Church)4€
・フィンランド建築博物館(Museum of Finnish Architecture)10€
・デザイン美術館(Design Museum) 12€
・国立現美術館キアズマ 18€
・スオメンリンナの往復フェリー 5€
・潜水艦ヴェシッコ(Submarine Vesikko) 7€
・軍事博物館(Military Museum )7€
・スオメンリンナ博物館(Suomenlinna Museum)8€
これらを合計すると114.5€です。今回あまり使いませんでしたが、バスやトラム地下鉄などにも無料で乗ることができます。もし3日間分の乗り放題チケットを買っていたら16€です。
これらから考えると今回の私の場合、十分にもとが取れていますね。また、ストックホルムのときとは違い、これらの施設を巡ってもゆっくり滞在することができました。ですから、3日間滞在するのであれば、ヘルシンキカードを購入することをおすすめします!
・シティとリージョンの違い
ここから、先程少し触れたシティとリージョンの違いについてまとめておきます。大きく違ってくるのは公共交通機関乗り放題の有効範囲です。シティの有効範囲は赤で囲まれた所。リージョンはそれに加えて青く囲われたところでも使えます。そのため、ヘルシンキの玄関口ヴァンダー空港を利用する場合、シティは使えません。リージョンだと有効範囲内になっています。
リージョンの料金(かっこの中はシティとの差額)は1日間55€(+4€)、2日間69€(+6€)、3日間82€(+8€)です。
このヴァンダー空港とヘルシンキ市街との移動回数によってシティかリージョンかを決めればいいと思います(ヌークシオ国立公園へ行かれる方(Esbo辺り)はその分も入れて考えるといいと思います。)
空港ー市街間の移動は運行しているHSL(鉄道会社)のサイトを見ると片道4.1€のようです。なので、往復8.2€となります。もし1日間か2日間のカードを購入するのであれば、リージョンの方がお得になるということですね。3日間の場合ほぼ変わりません。
今回の私の場合、ヘルシンキには港に着いたので、空港ー市街の移動は帰国前の片道1回だけでした。ですのでリージョンではなくシティの方を利用しました。また、フィンエアーが運行するエアポートバスを使ったのですが、どうやら今はもう運休してしまっているようです。
検討の結果リージョンを購入することにした場合、ここまで紹介してきたGoCityのサイトでは購入することができなさそうです。viatorやGetYourGideで購入できるようです。
○おわりに
これで簡単なヘルシンキカードの紹介を終わります。北欧は、この○○カード系を買って、そのカードが使える観光施設を巡ればかなり楽しめると思いました。メジャーな観光施設ではほとんど使えますからね。初めての北欧でどこに行けばいいかわからない・・・という方には特におすすめです。 こういったものをうまく活用して、お得に楽しく旅行をしたいですね。
それではここからヘルシンキカードを使った2泊3日のヘルシンキ滞在記をお届けしようと思いましたが、長くなったので次回から始めていこうと思います。ここまでお読みいただきありがとうございました。