ヘルシンキ!北欧デザインやサウナを堪能~2019年夏北欧の旅その16~
この記事は2019年夏の北欧旅行記になっています。旅の概要やこのシリーズの初めに関する記事はその1の記事からお読みください。
前回の記事はこちら。
○はじめに
前回の記事でヘルシンキカードについてまとめましたので、今回からはそのヘルシンキカードを利用したヘルシンキ滞在記をブログでお届けします。
約10日間の北欧旅行の内の最後の3日間なので、旅行当初の高揚感は落ち着いてきました。なのでゆったりと観光しながらヘルシンキの街の雰囲気を楽しんだ3日間になりました。何回にわたってまとめるかはわかりませんが、少しでもヘルシンキの雰囲気が伝わったら嬉しいです。
○タイムテーブル
- ○12:00 デザイン美術館へ!
- ○12:30 建築博物館へ
- ○13:00 マーケットでお昼ごはん
- ○14:30 遊覧船で海からヘルシンキを眺めよう
- ○16:20 青空に映えるヘルシンキ大聖堂
- ○17:00 アッラス・シープールで地元の人達に交じる
- ○20:00 夜ご飯を買ってホテルへ
- ○21:30 ホテル到着
- ○おわりに
○12:00 デザイン美術館へ!
時間は12時頃。ストックマン(Stockman)というデパートでヘルシンキカードを発行した後、まずはデザイン美術館(Designmuseo)に行きました。
デザイン美術館(公式サイトはこちら)にはフィンランドデザインの物が沢山展示されています。現代アートではなく、食器や家電製品などの日用品や、家具などのデザインを扱っている美術館です。ですからアートに疎い私でもとても楽しめました。
日本のデザインも紹介されており、こけしも展示されていました。
30分ほど見学しました。結構小さい美術館ですが、マリメッコ(marimekko)やイッタラ(iittala)などの展示もあり、フィンランドに来たことを実感することができました。まずここを訪れて正解でした。
料金は12€です。フィンランド建築博物館(Arkkitehtuuri museo)との共通チケットの場合15€になります(フィンランド建築博物館のみだと10€)。ヘルシンキカード利用だと無料です。
○12:30 建築博物館へ
次にすぐ向かいにあった建築博物館(Arkkitehtuuri museo)に行きました。
建築博物館には、フィンランドの建築家に関する資料や、フィンランドの建物の歴史などが展示されていました。歴史の展示などは説明を読みながら楽しむ感じですが、建築物のレプリカも展示されていてるので目で楽しむことができます。今回はさらっと目で楽しむだけにしました。
建築物に興味のある方にはおすすめです。私はそうでもないのでさらっと済ませました。
○13:00 マーケットでお昼ごはん
時間は13時前。お腹が空いてきたので、マーケットに行くことにしました。ヘルシンキのマーケットもベルゲンに負けず劣らず、とても楽しい場所でした。
ヘルシンキのマーケットも港のすぐ近くにあり、場外と場内の2つに分かれています。場内のマーケットはオールド・マーケットホール(Vanha Kauppahalli)と呼ばれています。外見はレンガ造りになっています。中に入ると狭い空間にたくさんの店がびっしりと並んでいます。対向する人とぶつかりそうな程、お客さんがたくさんいました。
場外のマーケット(Kauppatori)では、大きな広場にテントを構えてたくさんのお店が出店しています。食べ物の屋台だけでなく、お土産にないそうな民芸品や衣類などを売ってる屋台もあり、どこも賑わっていました。
どこで昼ごはんを食べようか迷いましたが、今回は場外の市場で食べることにしました。先日ストックホルムの夜に贅沢な外食をしましたから、今回はなるべく安く食事をしたかったのです。場内より場外の方が値段が安く、雰囲気も大衆向けといった感じでした。Googlemapのストリートビューを載せておきます。だいたいこのくらいの値段です。
ヘルシンキに到着したときから思っていたのですが、他の北欧の国に比べて日本人の観光客がたくさんいました。フィンランドの人気の高さが伺えます。そのため、屋台の店員さんも買い物のやり取りの日本語ぐらいなら話せるようで、私にも日本語で話しかけてくれる店員さんが多かったです。
たくさんの食べ物屋台がありましたが、なんとなく一番おいしそうな雰囲気の屋台を選びました。屋台の前で注文をして商品を受け取り、テントの奥にあるテーブルや椅子に自由に座って食べるというスタイルでした。
今回食べたのはこちら。ミートボールとサーモンスープ。あと子魚のフライです。多分ニシンのフライです。
お皿にたくさん盛ってくれていますし、スープも具だくさんです。どれもおいしく、お腹いっぱいになりました。全部で30€程だったと思います。
○14:30 遊覧船で海からヘルシンキを眺めよう
お昼ごはんを食べ終わったので、観光に戻ります。マーケットは港の近くにあるのですが、この港にはアッラス・シー・プール(Allas Sea Pool)というサウナがあります。
3種類のプールも備えており、サウナの後のプール。そしてまたサウナ。そしてプール・・・と無限に楽しめそう。地球の歩き方を読んでいるときからなんだか楽しそうだなと思っていたので、ヘルシンキ滞在中に1回は訪れようと思いました。
しかしここは結構遅い時間までやっているので、まずは他を巡ってから戻ってくることにします。今から行くのは運河クルーズ(The Beautiful Canal Route)です。マーケットのある港から出る遊覧船に乗ります。料金が25€と結構高いのですがヘルシンキカードがあれば無料です。そんなにするものなんだったらせっかくなら乗ってみるかということで乗ることにします。前日までクルーズ船を楽しんだんですけどね(笑)
遊覧船のルートは下の様になっています。所要時間は約90分。運河クルーズという名前だけあって、コースの終盤には運河を通るようです。
遊覧船に乗るために、乗り場を探します。乗り場を見つけるのがこれまた難しかったです。いろいろな会社が遊覧船ツアーをやっているので、今回の運河クルーズがどれなのか迷いました。乗り場は食べ物屋台がたくさんある場所のすぐ近く。下の写真の黄色い旗のところです。青や赤は別の会社の案内ですのでお気をつけて。
遊覧船は下のような見た目です。
(stromma)より
14:30。無事の遊覧船に乗ることができたので90分間の船旅のスタートです。船は船内席と船外席とあります。船外には屋根はありません。この日は晴れていたので、船外席に座って楽しむことに。晴れてはいても風は強いので肌寒いです。無料貸出のブランケットを体にかけて楽しみました。ちなみに私は乗り物酔いをしやすいんですが、この遊覧船は大丈夫でした。
船が出てさっそく見えたのがこちら。また会いました。シリヤライン。陸から見上げるよりもさらに大きく見えました。
出発から約10分。どんどん港から離れていきます。さっきは大きく見えたシリヤラインがとても小さく見えますね。
14:45。右側にスオメンリンナ島を通り過ぎました。スオメンリンナ島は世界遺産の島で、戦時下にフィンランドの南海岸を守る目的で建造された要塞島です。最終日に訪れます。
15時頃。出発してから約30分後、ラージャサロ地区(Laajasalo)とサンタハミナ島(Santahamina)をつなぐ橋の下をくぐりました。
ちなみに船内にはミニカフェがあるのですが、高いので利用しませんでした。他の乗客も誰も利用していなかったです。
橋をくぐると、左側にはラージャサロ地区の沿岸部が見えます。個人のボートですかね。いくつも停まっています。
15:25、可愛らしい建物を発見!多分これはサウナです。海に降りれるはしごもありますから、サウナで温まった体を一気に海で冷やすんでしょうね!
15:30この遊覧船のメインスポットであるラージャサロ運河(Laajasalo canal)をくぐります。周りのお客さん達も立ち上がって撮影していました。
見ての通り運河は狭く、船1隻が通れるくらいの幅しかありませんでした。
橋の下をくぐります。橋の上からサイクリング中の方々が見ていました。観光船に乗っている人たちが観光されてしまうという観光船あるあるですね。
狭い運河を通り抜けると、なんともおしゃれな建物が立ち並んでいました。これらは住居だと思いますが、北欧にはサマーハウスと呼ばれる別荘がよくあるそうです。
これらはサマーハウスだと思います。お金持ちだけではなく、一般的に所有されているそうです。ちょとした休みに別荘に行ってゆったり過ごし、サウナで体を整えるなんて、想像するだけでも豊かな時間ですね。
15:55、なんだか雰囲気のある島を発見しました。コルケアサーリ動物園(Korkeasaaren eläintarha)という島全体が動物園になっている所のようです(公式サイトはこちら)。島全体が動物園だなんて、とても魅力的ですね。次回ヘルシンキを訪れた際には行ってみようと思います。
16:00、バイキングラインが目の前に見えました。こちらもシリヤライン同様大きいいですね~。
すぐ近くにとってもかっこいい船が。一体これはなんでしょうか・・・。
16:05、スタートした港に帰ってきました。アッラス・シープールがお出迎えをしてくれています。
約90分間の船旅でした。運河クルーズという名前だけあって運河を通り抜けるのですが、それより船から海や島々を眺められたのが良かったですね。運河はおまけかな?という感じです。とてもいい時間を過ごせました。
○16:20 青空に映えるヘルシンキ大聖堂
もう16時を過ぎたのに外はまだまだ明るく良い天気。 残りの2日間もこれだけ晴れているかはわかりません。ということで、こんなに良い天気だとヘルシンキ大聖堂はとてもきれいに見れるだろう!と考え、さっそく向かうことに。港から大聖堂までは歩いてすぐです。
16:20、ヘルシンキ大聖堂(Helsingin tuomiokirkko)に着きました。想像通り、青空に白色の大聖堂がよく映えます。中に入ることもできるのですが、外から眺めるだけにしました。
これで今日の観光は終わりです。後はアッラス・シープールに行き、サウナとプールを楽しんだら夜ご飯を食べておしまいです。そのためにまず、ホテル(インディゴヘルシンキ)へチェックインをし、預けている荷物から水着を持ってこようと思います。
○17:00 アッラス・シープールで地元の人達に交じる
往復約30分、水着の準備もオッケー!。いざアッラス・シープール(Allas Sea Pool)へ(公式サイトはこちら)。
アッラス・シープールには、サウナと3種類のプールがあります。サウナは焼石に水をかけて部屋を蒸すフィンランド式サウナです。男性用、女性用、貸し切りの3種類があります。貸し切りサウナは利用されていない時には男女混用サウナとして使えるそうです。私が訪れた時には工事中で使えませんでした。
プールは大プール(長さ25m、深さ160cm)小プール(長さは17m、深さは60cm)そして海水プール(長さ25メートル、深さは180cm)があります。海水プールの温度は海水と同じ温度なので、とっても冷たいです。
料金は15€で、タオルのレンタルは8.5€です。ヘルシンキカードは使えません。タオルのレンタル高いですね~!私は自分の物を持っていきました。
受付で料金を支払うとバンドをもらえるので、それを手首に巻きます。一度入場すると10時間有効なので再入場などの際に見せるためだと思います。
その後ロッカールームへ行き、シャワーを浴びていざサウナへ!ロッカールームのときからたくさんの人がいましたが、サウナにも沢山の人が、真ん中にある焼石を囲んで座っています。一人がバケツに入った水をすくって、焼き石にかけました。 「じゅあーーーーーーーーーーーー!」となると思いきや、「しゃーーーー」くらいの音を立てて蒸気が舞いました。
同じ人がもう一度水をかけます。しかし先程と同じ「しゃーーーー」と蒸気が舞うだけで、あまりサウナが温まりません。首を傾げてその人は出ていってしまいました。
少しすると周りに座っていた人たちも出ていってしまいました。「ラッキー!ゆったりできる!」と思って座っていたら、徐々にサウナ内の室温が下がってきました。
フィンランドのサウナってこういう仕様なの?それにしてはなんだかおかしいと思って一度サウナを出て、プールに向かいました。少しプールで遊んでサウナに再トライしようとしたら、入り口にこんな張り紙が。
なんと男性用サウナは故障中とのこと。やっぱりさっきのはおかしかったんですね。せっかく楽しみにしていたのに残念。ということで残りの時間はプールで遊ぶことにしました。
気になっていた海水プールに入ってみます。・・・冷たい!!これは長く入っていられません。
すぐに出て大プールに行きます。・・・深い!!深さ160cmもあるので、身長172cmの私は地面に足をつけて立っていられません。
ということでおとなしく小プールへ行き、水泳教室をしているコースの隣のコースを使ってスイスイと泳いで楽しみました。私と同じように小プールを使う大人もたくさんいたので、気にせず楽しめました。
サウナは残念でしたが、プールを楽しめました。地元の人達の娯楽に触れられた気がして嬉しかったです。
○20:00 夜ご飯を買ってホテルへ
時間は20時過ぎ。そろそろ夜ご飯を調達してホテルに戻ります。夜ご飯は地元のスーパー「S-market」に行きました。アッラス・シープールから歩いて数分です。この日はほとんど港周辺にいましたね。移動も少なくたくさん楽しむことができています。
S-marketにはたくさんの種類の飲食物があったので、何を買おうか迷いました。結局下の物達を買いました。
お決まりの生ハムに加えて今回は缶詰のサーモンも買いました。トマトとモッツァレラチーズも買ったので、なんちゃってカプレーゼを食べました。値段は覚えていないのですが、チーズは125gで0.89€(約100円)でした。
外食もいいですが、やっぱりスーパー等で買って食べたほうが安く済みますし、地元の雰囲気も感じられるのでこういう楽しみ方が好きです。
・お酒の買い方
ちなみにワインは昼の間に買っておいたものです。フィンランドにもお酒販売に関するルールがあります。アルコール度数4.7%以上のものは国営リカーショップ「Alko」でしか買えません。4.7%以下であればスーパーやコンビニでも買うことができますが、21時までの販売です。時間に気をつけて購入する必要があります!
(Alkoの位置。結構あります)
○21:30 ホテル到着
今回泊まっているホテルはホテルインディゴヘルシンキーブルーバード(Hotel Indigo Helsinki-Boulevard)というホテルです。ヘルシンキ中央駅からは少し歩いたところにあります。
・とってもおしゃれ
結構新しいホテルのようで、外見はホテルとは思えないカフェのようなおしゃれな見た目でした。
(booking.comより)
フロアの壁や客室に北欧デザインをたくさん使用しており、見ているだけでワクワクするような空間でした。
(booking.comより)
客室で使うコップもアラビアやイッタラのもの。北欧デザインに囲まれてとても幸せでした。
・サウナ付き!
もうひとつのこのホテルの特徴は、なんとフィンランド式のサウナがあることです!アッラス・シープールではまさかのサウナが故障しているという残念な体験をしましたからね・・・。サウナがあるのはとても嬉しかったです。1日目の夜は遅い時間に成ってしまっていたので、2日目の夜に目一杯サウナを楽しみました。
夜ご飯の調達を終えてホテルに着いたのが21:30頃。そこから夜ご飯を食べ、身支度をして寝ました。
○おわりに
クルーズ船で到着した朝から始まったヘルシンキ滞在1日目。とっても濃い時間を過ごすことができました。もうかなり満足しましたが、まだ2日間も滞在できます。幸せです。2日目はマリメッコの本社に行ったり、水族館に行ったりします!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
次の記事はこちらです。