「育休を取りたいのですが・・・」
○はじめに
この記事は私が育休をとるまでの回想記になっています。前回の続きになりますので、そちらからお読みください。
○校長に相談しよう
試験勉強をしていた時に、たまたま知ったパパママ育休プラス制度。夫婦で一緒に育休をとって子育てをできる。収入が心配になるけど、ちゃんと給付金という形で収入も得ることができる。こんな制度があるのか!この制度が使えたらとても幸せだなあ。
でも、「育休は取るつもりはありません。」と言ってしまったしな。色々な思いが頭の中を巡ります。
悩んでいてもしょうがない。年末も近づいた時期だったので、校長はもう来年度の人事について教育委員会とやりとりをしているかも。そこに今更「育休を取りたいです」と言ったら間に合うのか、校長に聞いてみようと思いました。
○「育休を取りたいのですが・・・」
ある日の空きコマの時間に校長室に行きました。覚えている限りの会話のやりとりを書いていきます。
私「校長先生、ちょっとすみません。」
長「おう、どうした。まあまあ座って。」
私「あの・・・今更なんですが、育休を取りたいと思いまして、、、」
長「ええ?????」
私「そうですよね、自分でも動揺しているのですが、育休を取れることが分かりまして・・・」
長「じゃあ、奥さんが働くってこと?」
私「いや、妻も育休をとって、私もとるということです。調べたらパパママ育休プラスという制度があって・・・」
長「え?そんなのがあるの。期間はどのくらいとるつもり?」
私「今、GIGAスクール構想のこともあって、校内もその過渡期ですし、なるべく皆さんに迷惑をかけたくないので、来年の夏休みから年度末までを考えています。」
長「ほうほう。でも、もし育休を取るとなって、途中で担任が代わったら、子供達が困るだろうから、それならもう年度初めからとった方がいいよ」
私「え!年度初めから!?でもそうですね。子供達にも迷惑はかけたくないです。まだ自分の中でも悩んでいるのですが、もし取りたいとなったら、今からでも間に合いますか?」
長「ん〜、まだその制度のことはよく分かってないんだけど、制度があるなら、それは権利だから使える。でも、実際、あなたがいなくなると来年の校内運営が困る。というのが本音。」
私「そうですよね。私も学校に迷惑はかけたくないので、とても悩むんです。」
長「まあ、ちょっとその制度について調べてみるから、また今度続きを話そう。」
私「はい、急にこんな話をしてすみません。ありがとうございました。」
○相談後、思ったこと
大体このようなやりとりでした。校長と話をしていく中で、自分の頭の中も整理されました。制度として使えるものなら使いたい。でも自分の中で一番引っかかっていたことは、校内に迷惑をかけてしまうことでした。今の所属校での年数も重なり、校務分掌も重めのものが回ってくるようになっていました。
また、昨今のコロナ禍によってGIGAスクール構想が急ピッチで進んでいます。自分は比較的ICTに慣れていたこともあって、その推進担当にもなっていました。もしここで来年自分がいなくなってしまうと、迷惑をかけてしまう。そういう思いだったので、校長の本音を聞いて、「そうだよな〜。やっぱり育休を取るのはやめよう。」とこの時は思いました。なので、後日、改めて話し合う時間をとってくださったのですが、
やっぱり育休は取らないことにします、と話しました。
○知ってしまった後悔
ちなみに、校長は制度のことを調べる時に、教育委員会の担当の方にも聞いてくださっていたそうなんですが、その担当の方もパパママ育休プラスという制度のことは知らなかったようです。ほとんどの人が知らないパパママ育休プラスという制度。もっと早く知っておけば・・・。どうせなら知らない方がよかったな・・・。など、この時はとてもモヤモヤした気持ちになっていました。
続きは次の記事で。こんなもやもやした気持ちを一転させるちょっとした出来事が起こります。